Ruby Way [第2版] 監修作業完了

最近数ヶ月間、Ruby Way 第2版の監修作業に没頭しており、昼夜問わず文章チェック、コードチェックに追われていました。
Ruby Way 第2版の原著は「The Ruby Way, Second Edition」で、著者はHal Fultonという人物です。

前作の第1版は2002年の11月に翔泳社より出版されました。今回はこれの改訂第2版となり、同じく翔泳社から出版されます。来週早々(4月14日の週)には書店に並ぶはずです。

原著はRuby 1.8系列を対象に記述されているのですが、翻訳時点で入手可能だったRuby 1.9.0-0ですべてのサンプルコードの動作を確認しています。必要に応じて1.9.0を使う場合の注記やサンプルも記載しました。Railsのことを考えると現時点では1.8.6を使用する読者が多いと思いますが、本書は1.8.6を使う読者でも、最新の1.9.0を使いたいという読者でもどちらでも大丈夫です。ただし、1.9.0は開発バージョンですので、最新仕様の確認をお忘れなく。

目次は次のようになっています。

第1章 Rubyの概要
第2章 文字列の操作
第3章 正規表現
第4章 Rubyの国際化
第5章 数値計算
第6章 シンボルと範囲
第7章 時刻と日付の操作
第8章 配列、ハッシュ、そのほかの列挙可能オブジェクト
第9章 高度なデータ構造
第10章 I/Oとデータストレージ
第11章 RubyにおけるOOPと動的機能
第12章 Rubyのスレッド
第13章 スクリプティングとシステム管理
第14章 Rubyとデータフォーマット
第15章 テストとデバッグ
第16章 コードのパッケージ化と配布
第17章 ネットワークプログラミング
第18章 分散Ruby
第19章 Rubyの開発ツール

実際の開発業務をカバーできるほど広範囲なトピックを扱っているにも関わらず、結構深い内容も記載されているのが本書の特徴です。興味のある方はぜひ読んでみてください。